アラビノースとは??? [アラビノース]
通常、砂糖(ショ糖)は小腸内でスクラーゼと呼ばれる酵素によって分解され、体内に吸収されると血糖値を急激に上昇させることが知られている。L-アラビノースは、このスクラーゼの働きを小腸内で選択的に阻害し、その結果、血糖値の上昇が抑制される。また、L-アラビノースは少量を加えるだけで有効で、多量を摂取してもその効果は特に大きくならないという特徴をもっている。
食後の高血糖を抑えるという点では、最近流行りの低GI*食品が連想されるが、L-アラビノースは甘味料としても利用できるので、食品としての利便性はより高いといえる。
また、新たな知見として、動物試験ではL-アラビノースはショ糖、スクラーゼとともに複合体を形成し、スクラーゼ阻害を維持延長させる可能性が認められた。ショ糖とL-アラビノースを投与すると、それぞれを単独で摂取した場合より緩やかに流れて腸管内を滞留する(小腸では摂取量の30%に相当する)ことを示唆する結果が得られた。
今回の臨床試験や動物試験の結果は、L-アラビノースの「セカンドミール効果」を示唆している。このセカンドミール効果は数時間後まで持続するという。例えば、3回の食事にL-アラビノースを使うと、間食(おやつ)や夜間の食事などに含まれる砂糖(ショ糖)に対しても、セカンドミール効果が持続するとみられる。今後、研究が進んでいくと、さまざまなシーンで嬉しい結果を期待できそうだ。
(L-アラビノースのセカンドミール効果は2007年、2010年の日本栄養・食糧学会での発表内容に基づく)
* | 健常成人15名を対象に実施した試験によると、アラビノースを摂取した群は摂取しなかった群(対照群)に比べ、摂取15分後の血糖値が有意に低い値を示し、砂糖の吸収目安となる血糖濃度下面積の比較では、吸収を約40%抑制することが確認された。 アラビノースの詳細はコチラから ↓↓↓↓↓↓ アラビノース |
コメント 0